「コラム」新型コロナと 猫の危険な関係

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「コラム」新型コロナと 猫の危険な関係

猫もコロナに感染、無症状でも肺にダメージが残っている可能性、という記事が年明け飛び込んできました。
未だに猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症。

 当初から、猫では容易に感染する、と言われてきました。
しかし、ほとんどの場合が無症状であり、大型ネコ科動物であるライオンやトラなどで軽い呼吸器症状がみられる程度、とされていました。

 今回、日本の研究チームによって「新型コロナウィルスに感染した猫は無症状だったが4週間後も肺に炎症が残っていた」と発表され、同時に、「飼い主が知らない間に、飼い猫の呼吸器に損傷が生じている可能性がある」と、感染予防を呼び掛けています。

 ウィルスは主に鼻や気管で増殖、発熱やせき、くしゃみといった症状は観察されなかったものの、肺にはウィルスが検出されなくても炎症があり、4週間後も残っていたとされています。

 新型コロナにかかった人の一部には、息苦しさなどの後遺症を経験している報告もあり、こうした後遺症のメカニズムの解明にも役立つかもしれないとしています。

知らないうちに愛猫が苦しんでいるかも
新型コロナウィルス感染症の流行が1年を迎える今、私たちも慣れが生じてしまい、油断している部分もあると思います。

 緊急事態宣言が再発令されたのちも、特に都市部では多くの人が行き交い、そのことが、感染収束の足かせとなっているのかもしれません。

もし、自分の飼い猫が知らない間に新型コロナウィルスに感染し、肺を傷つけてしまったとしたら・・・・。
しかも、苦しくても言葉で伝えられない動物たちがそんなことになってしまったら・・・・。
猫を飼っている私にしてみると、この研究結果は本当に怖いことです。

飼い主の感染が猫の生命と安全を脅かす事態に
ここで問題になるのが、飼い主が新型コロナウィルス感染症にかかってしまうと、もし、その間に猫たちが緊急性の高いケガや病気を患っても、診察してもらえない可能性が高いことです。

 もちろん飼い主の入院ともなると、預かり先を見つけなくてはいけないものの、なかなか難しいでしょう。

もし、飼い主が自宅療養となっても、その間は新たなる感染を防ぐために、外部との接触は可能な限り控えなくてはいけません。

 実際に、新型コロナウィルス感染者の飼っているペットの診察を控えたりといった事例は起きています。
じゃあ万が一が起きたらどうしたらいいんだ!!と思われると思いますが、これが現実です。

 だからこそ飼い主が感染しないようにしなくてはならないのです。
新型コロナウウィルスに感染することで、どれほどの影響が出てくるのか。危機管理の一環として、今一度考えてみましょう。

ペット災害危機管理士    t-ito

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