上手な叱り方
「これをすると嫌な思いをする」ということを犬に学習させ、問題行動をやめさせるときに叱るという行為は有効になります。
ただし、叱るタイミングを間違えると、犬は極端に臆病になったり反抗的になったりします。
基本的には叱るのは、問題行動を起こした直後に行います。
後から叱っても犬はなぜ叱られているのか理解できません。
犬の体をぶったり、押さえつけたり、物理的な圧力を加える体罰は、現在ではあまり好ましくないとされています。
犬が人への恐怖心や不信感を抱いてしまい、良い信頼関係を築けなくなってしまいます。
①言葉で叱る
「ダメ」「イケナイ」「ヤメ口」など、声に出して叱ります。
低くはっきりした声で叱ります。犬の聴覚は非常に優れているので、声でのシグナルは大変効果的です。また、同時に犬を脱みつけて
アイ・コンタクトをとる方法もあります。
ただし、あまり恐い顔をすると、性格の弱い犬だと恐怖心を煽ることにもなるので注意が必要です。
②無視をする
犬が好ましくない行動をしたときは、家族全員で無視をして相手にしないという方法もあります。
アルファ傾向(自分がリーダーになろうという権勢欲)の強い犬の場合、家族から無視されることで、自分はグループのリーダーではないということを認識します。
また、アルファ傾向が強くな い犬でも、グループ内で無視されることはとても辛いことで、グループの中で存在を認められようと、従属的な態度をとるようになってきます。
また、叱ることで問題行動をやめた場合は、その場ですぐにほめてあげることも大事です。
重大なそそうを犯して叱られた場合は、しばらく無視するようにして、一定の時間(30分ほど)が経ってから犬に優しく話し掛けたり、散歩に連れて行くなどして仲直りすれば、犬との信頼関係を損なわずに叱った効果を高めることができます。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。
次回は「主従関係を築くトレーニングの基本について」お話させて頂きます。
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