愛猫のしつけpart2 (爪とぎ場所で困ったら)

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愛猫のしつけpart2 (爪とぎ場所で困ったら)

爪とぎ、グルーミングのしつけ

猫は本能的に爪とぎや自分の舌で毛づくろいをする習性があります。

しかし、猫の自由に任せていると、家具や柱などを傷つけられたり、飲み込んだ毛が固まる毛球症になったり、さまざまな障害が起きます。きちんとしたしつけで、快適な住環境と猫の健康を守るようにしましょう。

爪とぎのしつけ -1

爪とぎは猫が生まれ持った習性で、ョチョチ歩きができるようになったばかりの子猫も、爪とぎの仕種をします。

爪とぎには伸び過ぎた爪で足の裏の肉球を傷つけないように文字通り爪をとぐという意昧のほかに、気分転換、運動、爪とぎの音を楽しむなどの目的があります。

 また、自分に注目してもらいたい時などにも爪とぎをする場合があり、爪とぎそのもの猫の精神衛生上なくてはならないものになっています。また、成猫の爪とぎには、テリトリーを主張するマーキングの意味もあります。

 

これらの理由から、爪とぎを禁止することは猫に重大なストレスを与えることになるので、人との生活の中では決められた場所で、決められたものに対してのみ爪とぎをするようにしつける必要があります。

爪とぎのしつけー2

猫が家具などで爪とぎをする気配が見えたら、すぐに爪とぎ器の所に連れて行きます。爪とぎ器はペットショップなどでさまざまなタイプのものが売られています。

また、市販のものを参考にして、段ボール、力ーペット、麻の紐、デニムなど爪の引っ掛かりやすい素材で手作りしてみてもよいでしょう。

 爪とぎ器はタイプの違うものを数力所に置き、猫が爪をとぎたくなったらすぐにできるようにしておきます。その際、猫が最も好む材料を確認し、最終的に気に入ったタイプのものを揃えるようにするとよいでしょう。

決められた場所で爪とぎをさせる猫が家具や柱などで爪とぎを始めたら、すぐに猫の両前足を押さえて、

「ダメ」「イケナイ」などと声をかけて叱り、所定の爪とぎ器の所に連れていきます。

 猫の前足を持って、爪とぎ器の上で前後に動かし、爪をとぐ動作を促すと、猫は自然に爪とぎをするようになります。うまく爪とぎができたら、体をなでながら「ヨシヨシ」「イイコ」などと声をかけてほめます。

たいていの場合、2-3回繰り返せば爪とぎの場所を覚えるようになります。

猫は言葉の意味を理解できませんが、犬と同様、声の調子や人の態度でめられているのか叱られているのかを判断しますから、ほめるとき、叱ときはいつも同じ言葉を使うようにし、猫に覚えさせるようにします。

 乾燥地帯に住んでいたリビアヤマネコを祖先に持つ猫は、元来水に濡れ ことを嫌がります。
また、体に触られることもあまり好きではありませんそのため、子猫のうちから慣れさせておかないと、シャンプーやグルーミング、マッサージなどを行うのは困難になります。

 猫は自分の舌でなめてグルーミング(毛づくろい)を行うので、入浴やグルーミングにそれ神経質にならなくても清潔を保つことはできますが、猫とのスキンシップを深め、過剰な毛づくろいによる毛球症などを防ぐなど健康管理のうえからも、できれば慣れさせておきたいものです。

特に長毛種の猫は、セルフグルーミングだけでは十分とはいえないので、ぜひ慣れさせておくようにしましょう。

 

幸い、長毛種の猫は短毛種よりも性格的に鷹揚(おうよう)な個体が 多くの場合、徐々にしつけていけば多くの場合、入浴にも慣れさせることができます。

 始めは遊び感覚で、猫とじゃれあうように体のあちこちに触ったり、浅く水を張ったバットなどの中で遊んだりして少しずつ慣れさせていくようにします。

途中で猫が飽きてきたり、嫌がるそぶりをみせたりしたら無理 強いせずに中断します。
しばらく休ませて猫が落ち着いたら再開します。

始めのうちはこく短い時間で構いませんから、何度も繰り返し行い、徐々に時 間を延ばして慣れさせていくようにすることが大切です。

 

キャリーケースに慣れさせる

猫と―緒に外出するときや、来客中に猫に大人しくしておいてもらいた い場合など、キャリーケースに猫を入れておくと大変便利です。成猫をいきなりキャリーケースに押し込もうとすると嫌がることが少なくありません。

これも、子猫のうちから慣れさせておく必要があります。

ふだんから部屋の隅などに扉を開けたキャリーケースを置いて、自由に出入りできるようにしておきます。

中に、おもちゃやおやつなどを入れてのも効果的です。

もともと猫は狭い所に潜り込んだりするのが好きで すから、好奇心からキャリーケースの中に入るようになります。
これを繰り返し、「キャリーケースの中は安全だ」ということを猫に学習させます。

ケースの中で昼寝などをするようになったら、しつけは完全に成功したといえます。

動物病院に行くときだけキャリーケースを使うなどしていると、ケース を見ただけで逃げ出すようになってしまうので、ふだんからキャリーケー の中に入るのは安全で楽しいことだと思わせることが大切です。

 

最後までお読み頂きまして誠にありがとうございました。

ペットコンシェルジュ t-ito

次回はスキンシップを高めるペットマッサージについてお話させて頂きます。

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